どうやって治す?どのように治る?

インビザライン大流行

最近矯正の話題を聞いていてなんとなく違和感を覚えることがあります。

今流行ってるいる、と言うか需要が多いのはインビサラインに代表されるアライナー矯正です。

各メソッドの違いはイニシャルの印象を何で、光学印象か古典的な練和印象材を使った物理的印象か。

あとはその後の治療プロセスの設計と策定時アライナーの制作をだれがするか、くらいの差。

と言うと専門の先生に怒られるでしょうが正直歯がちゃんと治れば治す道具はなんでもいいんじゃないかって言うのが私の考えです。

だからインビサリンもあれで治るんなら全然ありだと思っています。

進化したインビザライン

インビザライン(当初はインビザリンと呼ばれていた。おそらく言語ではこう聞こえるのだろう。当時の事情を知らない人が多くなったのでインビザラインに用語統一)の出始めのころは

抜歯に対応していなかったために抜かないが売りの一つだったと記憶しています。

最近インビザラインも手技が進化してきて4抜歯のスペースクローズもできています。当然、4抜歯に伴う症状も同様に出ます。これは、4抜歯に伴う不快症状、はどんな人がやってもどのメソッドでやっても出る時は出る、出ない時は出ないもののようです。

その話しはともかく、つまりは何を使って歯を動かすか、より、どのように歯を動かすか、の方が大事なんじゃないかと思うわけです。

インビザラインがいいですかワイヤーがいいですか?

で、例えば矯正希望の患者さんに

ワイヤーがいいですか、インビザラインがいいですか

と聞けば誰でもインビザラインのほうがいいに決まっている。

自分でもそうだと思います。

この説明には

まず患者さんが何を治したいのかを詳細に理解して

するとあなたが困っている状態の症状とその原因は何で

それを治すには何が必要でどうすると良くなると考えられ

実現するにはどのような処置が必要で

そこで初めて治療が可能な方法

ワイヤーが必要かインビザラインでも治るのか

それぞれコストと期間はどうなるのか

何らかの抜歯が必要かどうか

たなどを経ての方法の選択になるのではないでしょうか。

万能の器具は無い

以前デーモンという器具(デーモンブラケット)

が流行ったことがありました。

その当時はデーモンを使えばどんなケースもすぐに治る

魔法の治療のように言われました。

もちろんそんなことはないのです。

デーモンは初開発のローフリクションブラケットというもので

矯正とは曲がった歯に形状記憶性のワイヤーをいれて

男性で動かしていくわけで

ワイヤーとブラケットの摩擦が少ない方が(ローフリクション)効率よく動くわけです。

また歯列の拡大ができるようになった構造で

非抜歯対応ができるようになったのはこのころだったと思います。

と言う意味では画期的だったのかもしれませんが

これならなんでもすぐに治るというものでは無かったし

ケースを重ねるにつれていろいろ問題も出てきたようです。

今では多くのローフリクションブラケットの一つの選択肢となっています。

それぞれのメリット、デメリットの理解の必要

インビザラインもワイヤーで治せないものがインビサならさっくり治る

みたいに思われ始めているのはどうなんだろうと思います。

インビザラインの適応が広がったのは抜歯矯正に対応できるようになってからで

需要が多いので使い方を研究している人がたくさんいるので進化してはいます。

私もバイオプログレッシブがインビザラインにバンドルされれば使いたい

そうすれば装置の前半部分からアライナーの後半治療へ

シームレスに移行できるわけですからね。

別に信仰ではないので都度良いものがあれば

取り入れていくようにしています。

ただ現状では今の方法が一番効率がいいからやってるのです。

改めて機能矯正とは

今の方法とは

不正咬合の原因になっている機能的な問題点を洗い出し

まずそこを改善する。これが機能矯正部分。

そして現症である歯列不正に対して機能バランスを取りながら

バイオプログレッシブと言う方法で治していく。

前半の気乗りう矯正部分は脱着式装置を使うことが多いですが

後半バイオプログレッシブはどうしても

外側にブラケットを着ける必要があります。

アライナーを開発すればバイオプログレッシブもアライナーでできるようになりそうですが

今のところはできません。

何で治すのか、どう治るのかの選択

ちなみに最近のインビサリンは

4抜歯が必要らしいです。

抜歯ケースはできないと言われていたインビザラインが

いつの間にか抜歯矯正の一ジャンルになったようです。

つまりは

インビザラインとかワイヤーとかは

どういう結果を目指して治すかではなく何で治すか

という方法論です。

抜歯矯正とか非抜歯矯正とか機能矯正とかは

どう治るのかと言うことなのです。

あなたは4を抜いてもいいですか

抜かないできれいに治る機能矯正がいですか?