矯正治療は時間との闘い

コロナウィルスもオミクロンに置き換わったことが不幸だったのか幸いだったのかわかりませんが

感染者は増えるものの重症化する方がほとんどいないという状況になってきています。

感染対策もいろいろ検討される段階に入ってきました。

当院も基本的な感染対策は継続しながら診療時間、体制などピーク時より緩和して診療しております。

さて冒頭書きました

矯正は時間との闘い

と申しますのは

矯正治療は治るまでとても時間がかかるから

なのです。

また、いつ治療をやりたい

と思い立たれるのはその方その方によって異なると思います。

しかしながらこと機能矯正にかんしては

思い立たれてたその時が最も治りやすいと言えるからなのです。

何故なら成長は時系的に進行していきます。

症状は今日より明日、明日より明後日と徐々にではありますが

進行していきます。

そして治しにくさも徐々に徐々に増していきます。

歯並びかみ合わせにお悩みがあり

機能矯正のコンセプトが気になった方

どうか時期を逸さずにご相談においでください。

おひとりのケースの終了が一つの幸せの始まるであるように

常に心を込めて

日々診療を行っております。

矯正と美容整形の境界(症例に関しての振り返りと反省点)

医療というのはこれで終わりこれで良しというところがないもので

自分も昨日より今日、今日より明日

より進歩しているように常日頃心がけております。

数年前までこれで終わりと考えていた治療の終了時の保定も

その後のケーススタディで最近はより安定性の高い方法を編み出していたりします。

そういう技を発見するときは

論文などを読んで見つけることもありますが

主には偶然見つかることが多いのではと思っています。

たまたま安定が悪くて手直しが必要になった患者さんに

ちょっとした思い付きで試した方法が思いのほか良好で

現在はスタンダードになったりもします。

 

さてそんなことの一つかもしれませんが

最近新たな問題点に突き当たっています。

矯正治療がある程度進捗して来て

かなり良くなったな良かったなと思っていると

患者さんは全く良くなっていないといわれる方が

ごくまれにですが見受けられるのです。

今まではそんなことありませんよで済んでいたのですが

ある程度傾向的にみられるようになるとこれはケーススタディとして

整理しておかなければと思うようになりました。

治っているのに治っていない

これは主観の問題ではないかと思うのです。

歯科的に見れば歯がまっすぐになり

正しい位置で噛みあうようになれば治療完了です。

機能矯正の場合正解の治り方をした場合に容姿の改善がみられることが多い

というのが実態です。

しばしば触れているように容姿の改善のために治療をしているわけではなく

健康なかみ合わせを取り戻したことが結果的に見た感じもよくなっているのです。

しかしそもそも容姿の改善を望んでおられる方に関しては

この事だけでは「治った」という感覚になっていないのではないでしょうか。

この歯はもう少し前に(後ろに)あったらもっと良くなるはずだから是非そうしたい。

または上の顎が出た感じが気になって仕方ないのでもう少し後ろにしたい。

とかと言う訴えで歯科的に上顎前突は治っているのだが納得がいかないということもあります。

顔だちをもう少し長くしたいのに治療が終了しても改善しなかった。

(これは実際にはかみ合わせの改善で高くなっており

写真の比較でしぶしぶ納得されましたが。)

この方たちに共通しているのが最初の主訴が審美的な改善だったということではないかと

考えられるようになりました。

審美的な改善を望むのは悪いことでも何でもありません。

ごく当たり前のことだと考えます。

ただしこと容姿の改善となるとメンタル的なことを含めて

極めて複雑な要素があると思われます。

そしてここからが私の知見になりますが

最初に主訴をお伺いしてその一番改善したい点が容姿の改善であった場合

機能矯正だけでは治しきれないかもしれないということを

きちんとご説明することなんだろうと考えるようになりました。

そして容姿の改善のエキスパートはやはり美容整形の先生なんだろうと思っています。

残念ながら今私は連携できる美容整形の先生はいませんし

ご紹介できる先生もいません。

もちろん歯科的な問題はほとんどすべての症例で

きれいに機能的に治癒させる自信があります。しかしながら

そこから先の容姿に関しての細部の改善を望むのであれば

あるいはさらに個性的な改良を望まれるのであれば

そこから先は美容のテリトリーになるという自分の限界をしっかり認識しておく

ということが最終的に患者さんの満足とメンタル的を含めての治癒になるのだろうと

思いを新たにしているところです。

治ったということは

とりもなおさず

その結果患者さんが幸せになった

と感じててただけるようになる

ということだと思うからです。

敵を知り己を知らずんば百戦するもまた危うからず

どんなに自信があっても自分の力と謙虚に向き合い

患者さんの健康の回復のために真摯に向き合う姿勢が大事なのではないかと考えています。

さいごにどんな方は機能矯正の適応であるかと申しますと

歯並びかみ合わせを整えて心身ともに

健康な生活を送りたい

と思っていらっしゃる方すべてだと思います。

矯正治療で別人になりたい

または例えばもう少し鼻が高かったら、もう少し細面だったら

人生が変わるに違いない

などという主訴の方は機能矯正では対処しきれないかもしれません。

ただし

例えば陥凹型顔貌の方が、いわゆるしゃくれ顔の方が

現在美人の代表と言われている中条あゆみさんのような

顔の中心の高い顔になりたいといった場合

機能矯正的な治療も加えないと治療できないのではないかと考えられます。

必要であれば連携をしながら

患者さんの本当の満足を目指した治療が出来たらよいな

と考えております。

 

最近の症例 その2

最近の症例をもう2例ご紹介いたします。

前回症例のご紹介をしましたが、作ってみて

やはり模型だけ、しいうのはあまりに臨場感がないので

今回はお口元のお写真だけお借りして紹介させていただきたいと

思います。

症例1

先天欠損で不正咬合になってしまったケース

よくある状態ですが口唇が閉じ切らず前歯が出てしまっています。

 

歯がどうなっていいるかというと

このような状態です。

クラウディングが強かったのでわかりにくいですが

左下3番が先天欠損です。

上下歯列の大きさが合わなかったため不正咬合となったのです。

 

下顎が小さいため上顎前突になっています。

そのため前歯が口唇から出てしまっていたのです。

 

 

意外とおもわれるでしょうが

上顎も発育が悪がったため上顎を発育させることから

治療をスタートしました。

その後下顎の先決部分を治しました。

さてどうなったかというと・・・

 

症例1治療終了しました。

 

このように治りました。

 

長期間上下の誤差があったためなかなか完璧な咬合とはなりませんでしたが

何とか許容の範囲に治りました。

約一年半の治療期間、料金は基本の機能矯正料金でした。

咬合面、側面観はこんな感じです

お顔の改善

何よりよかったのはこのお顔の改善です。

頬のあたりの改善が見て取れると思います。

これは最初に上顎を改善したため起きた改善です。

治療しないで過ごすのと治療後で過ごすのでは

いろいろと生活も変わるだろうと想像できます。

 

症例2

上顎発育不全のケース

見た感じはそんなに悪くありません。

かみ合わせはこんな感じです。

八重歯が顕著ですが

ご本人は最初治療に乗り気ではありませんでした。

こうしてみるとやはり上顎発育不全が不正咬合の原因のようです。

側面から見ると下顔面のボリュームが物足りません。

上顎発育不全の典型的な顔貌です。

この年齢からの治療となるとなかなか完璧とはいかないことが多いです。

骨格にゆがみが生じてしますためで

最終的には良くなるのですが

かみ合わせを整えてきれいにして骨格は治ってくるのを待つ必要があります。

さてこのように治りました。

症例2治療終了しました。

咬合面からみると悪くないです。

もう少し噛んでくれたらよかったという感じですが

ここからは保定しながら治るのを待つこととしました。

症例2お顔の改善

即傍観はわるくありません。

鼻の形。口唇の形が良くなっていると思います。

上顎発育不全を治療するとよく起こる変化です。

側面から見るとお顔の下半分のボリュームも改善しています。

鼻の形が良くなりました。

治療後のほうがいいお顔ですね。

治療にやはり2年弱料金も機能矯正の基本ルーティンでした。

ご本人も治療してよかったと喜んでおりました。

機能矯正の治り方

機能矯正では完璧なかみ合わせを無理やり作ることより

昨日正常咬合を取り戻すことに主眼を置いています。

正しい機能を取り戻せば

混み合わせんいい感じでその方のかみ合わせになっていくからで。

そのように治った歯並びは

自然でバランスの取れた顔だちを作るとともに

安定的な予後となるからです。

 

 

最近の症例ご紹介

最近終了した症例をご紹介させていただきます

最近終了した機能矯正症例のご紹介をさせていただきます。

ただコンプライアンスがありまして今回は模型だけのご紹介とさせていただきますことをご了承ください。

 

機能矯正ってどれくらい治るの?

実際奇麗に並べたいと思ったら抜くしかないんじゃないのっと思っておられる方も多いのではないかと思います。

 

日々治療に当たっていてどうしても抜かなければならないと思ったケースはほとんど記憶にありません。

日本人の場合不正咬合の原因はほとんどの場合顎骨の成長不足なのです。

ですから抜歯をして歯列を小さくすれば歯は並ぶのですが

小さな顎にさらに小さな歯列というダブルパンチになってしまい

それ故全体の機能バランスが崩れ

当院の新患の患者さんのおよそ5パーセントが抜歯矯正の再治療という事態になるわけです。

ちなみに

 

抜歯矯正の再治療はどうするの

 

かというご質問を受けることがあるのですが

結局は抜いたスペースを取り戻すということが大前提になります。

したがって抜いてしまった歯の部分は何らかの補綴処置が必要となります。

補綴の方法は主にブリッジかインプラントということになります。

以前抜いたスペースを取り戻すのが嫌という患者さんがいらっしゃいましたが

残念ながら治療をお断りいたしました。

抜歯がすべての場合で不要ということではありませんが

要はどのような機能的バランスがその患者さんにとって一番良いのかを探りあて

それに向かって治療を進めるということだと思っています。

さて最初のケース

極端な狭窄歯列です。

 

ひどい上顎前突でお口が閉じない状態でした。

特に上顎小臼歯間の狭窄がひどくこのまま育ってしまったら

と思うと背筋が寒くなりました。

このケースは典型的で大人になって成長が終わってしまってから

小臼歯を抜歯しても治せないのははっきりわかると思います。

それでは治療終了後はどうなったでしょう。

小臼歯間の拡大を行うというのが治療の主眼でした。

ただし単純な拡大床を使ってはいけません。

あくまでその人の持っているポテンシャルを引き出すというのが

治療を成功させるポイントです。

狭窄歯列を治すことによって押し出されていた前歯が口唇の力で押し戻されて

自然に位置で噛むようになりました。

下顎はほとんど拡大していませんが

上顎の軛が取れたことによってちょうどよいところに落ち着きました。

ワイヤーも使いましたが側方歯にはブラケットを着けない

ユーティリティアーチだけで治すことができました。

 

それでは次のケースです

咬合面からみると上顎3番下顎右3番が小臼歯に押し出されているようにも見えます。

ここから見ると第一小臼歯4本抜けば簡単に治りそうな感じもします。

横から見るといかにも寸詰まりの歯列です。前歯が立ちすぎているというのも治したいというご希望でした。

歯列に拡大は必要ないようです。

さてどうしますか。

このように治りました。

この方を分析すると所謂上顎骨発育不全だったわけです。

したがって当初の治療は上顎の前方けん引を実施しました。

典型的な抜歯禁忌症例です。

確かに抜歯をすれば歯は並びやすくなります。

しかしそもそもの原因が顎骨が小さいために起こっているわけですから

それをさらに収縮させるような治療をしてはいけないということです。

これは元々リテーナー制作用の模型ですからあまり良い模型ではありません。

ブラケットが着いた状態で印象をとって技工所で削って作ってもらっているからです。

申し訳ありません、これでお願いいたします。

歯列の大きさ前歯の角度などが自然に治っているのがこの模型でも観察できると思います。

口腔内が広くなったことによりいろいろよくなったと患者さんは大変喜ばれておりました。

この方は後半治療で全歯にブラケットを装着しました。

治療期間は1年11か月当初の印象よりかなり早く治りました。

最後に

さて、最近は公開することを前提に資料を集めていないので

お見苦しい写真であったことをお詫びいたします。

しかしながら機能矯正の効果はお分かりになっていただけたかと思っております。

歯並びかみ合わせのことでお困りの方がいらっしゃいましたら

まずは無料のZOOM相談から

お問い合わせお待ちしております。

 

 

 

 

子どもの矯正何をいつ始めるか?

今までの矯正では3番が出るまで待つのが常識だった

矯正歯科の常識とは

子どもの矯正と言うと犬歯が生えてからするものと言うのが

昔の常識でした。

ところがこの考え方だと「歯並びを悪くして」から

歯を並べると言う方法論となります。

確かに歯並びを治すならこの考えも間違いではありません。

しかし治すべきは歯並びだけなのでしょうか?

矯正治療は8歳まで待てはどうなの?

犬歯が生えるのは早くて8歳くらい。

上顎の犬歯は永久歯のいちばん最後に萌出すると言われていますから

すでにめちゃくちゃな歯並びになっている子をみすみす何もしないで

放置すると言うことになります。

子供の矯正では何を治すのか?

なぜ歯並びは悪くなるか

ここで考えなくてはいけないことは

なぜ歯並びが悪くなるかと言うことです。

歯並びが悪くなるのは本質的には

歯が並ぶ顎の骨の大きさと歯の大きさがアンバランスだからです。

歯の幅径の総和より顎の骨の大きさが小さければ当然歯は真っ直ぐに並ぶことはできなくなります。

これはすべての矯正理論に通じています。

歯並びより大事なのは呼吸

また、子どもの矯正では歯並びより大事なものがあります。それが呼吸機能の改善です。

不正咬合のタイプにもよりますが

子どもの不正咬合は口呼吸を伴う事があります。

またこの状態をセファロレントゲン写真で見ると

気道と言う呼吸をする時に空気の通る管が極端に細くなっている場合が多く見られます。

以前の記事でも述べましたがこの状態を長く続ければ身体的のみならず脳の発育にも悪影響が出てきてしまいます。

この観点から言うなら機能矯正を始める時期は早くて早すぎることはないと言うことになります。

実際3〜6歳で機能矯正治療を始めた方は私の記憶では軒並みたいへん良くなって

元気な中学生として勉強や部活です活躍されていました。

 

機能矯正とは歯並びが悪くなることを未然に防ぐものである

歯並びは生える前に改善するべし

機能矯正では歯並びが悪くなることを未然に防ぐ

ということを本質としています。

つまりもともとの骨格を歯が並ぶために十分なおおきさに育てることができれば

歯並びが悪くなることなしに育つことができるようになります。

当然呼吸などの機能も正常な状態を保ちつつ育っていくことになります。

犬歯が出るまで待って8歳9歳まで呼吸を改善しない状態でいれば

6歳以前からしっかり脳に酸素が送り込まれていた子とは

ほとんど致命的とも言える差がついてしまうでしょう。

大人になってからは顎骨の大きさを取り戻すのは難しい場合もある

 

もちろんすべてうまくいくというわけではありませんし

歯だけが大きすぎるということもありうるわけです。

しかしながら歯が大き過ぎるのは後からなんとかなります。

顎の大きさの回復は大人になってしまったら簡単にはできません。

機能矯正で一番大事なものは分析

何をすべきかを知るために

機能矯正で分析を重視するのは

何をどのように育てると健康な顎顔面が回復できるのかを

きちんと調べ何をするべきかを明確にするためです。

育てるべきところは育て抑制するべきところは抑制する。

それが的確にできるためには分析は欠かすことができません。

ただし3歳児では後日分析となる場合もある

例外的に最少年齢の3歳から機能矯正を始める場合

体を自分でレントゲンを撮影ための固定することができないと判断し

なおかつ機能矯正治療を必要と考えるに足る充分な所見がみられる場合

まず装置を使ってもらい6歳くらいまで育ってから分析を行って

治療の評価とそれ以降の治療計画を立てるという場合もあります。

充分な所見とは

左右非対称な場合とクロスバイトつまり歯の食い違いがあるばあいです。

これは早く解決しないと顎がゆがんで育って行ってしまうので

分析ができないならとにかく有視界飛行でも障害を排除し

なるべく正しい成長のラインに乗せてあげることが必要になってきます。

成長のフェアウェイ

フェアウェイをキープせよ

今正しい成長のラインと言いましたが

この成長のフェアウェイをキープすることが

機能矯正の最も重要な使命だと考えています。

使ってもうまくいかない装置もある

ある装置補使えば本来の成長を超えて拡大をしていくこともできます。単純な拡大床矯正と呼ばれているもので

子どもの矯正を相談したことのある方は一度や二度は出会しているのではないでしょうか?

拡大と言う要素は確かに機能矯正でも重要な要素ですが

単純に横に広げても問題は解決しません。

広げれば治るだろうと広げているうちに

フェアウェイを遥かに超えてしまったなどと言うのを何例も見ています。

一度過拡大してしまうと元に戻すのが不可能なケースもあります。

フェアウェイをキープするためには何がフェアウェイかを見極める力も必要になりますし、これは意外に難易度の高い技術と言えると思います。

正解は見えているか

ですから健康な成長を促していくには

その子にとっての正解を常に念頭に置いていくことが不可欠と言えます。

それと重要なのは

何をするのかが見えたところで

そこに向かっていける「適切な装置」が必要だということです。

子供の矯正は矯正専門の知識や技術が無くてもできる

と嘯くコンサルタントの暗躍でろくろく聞かない装置を数年使わされて

貴重な時間を無駄にしている患者さんがおられるのはとても残念なことです。

効く装置というのは

まずその子に合わせて作られたオーダーメイドの装置であること

そるからしっかりとしたアクリル樹脂で噛んだ時に硬質なフィードバックがある装置

ということができると思います。

 

さて今までの話をまとめてみると

では結局いつ何をはじめるのか

いつ何を始めるかまとめ

機能矯正を始める時期は

やりたいと思たとき6歳ぐらいで始めるのが

一番効果が上がりますが明らかなクロスバイトや左右非対称がみられる場合は

3歳からでも早すぎない、ということです。

そしてしっかりとした診断とオーダーメイドの装置を使用して

しっかりと成長を促進していくということがなにをするのかということになりましょう。

そして私の夢

私の夢は

私の機能矯正で日本中に

「元気なイケメン男子」と「優秀なキュート女子」がいっぱいになることです。

あなたの子供さんにもその第一歩を踏み出させてあげてください!

 

機能矯正で頬こけを治す

今回は実際に頬こけを機能矯正で治した症例についてお話ししようと思います。

このブログをやりだして気が着いたのですが

「頬こけ」と言うワードは皆さんにとても響くワードのようです。

私はいつもかみ合わせを治すことによって諸種の健康を回復することに夢中になっているので顔貌の改善は結果として付いてきているので意図的に顔を治しているわけではありません。

しかしながら機能矯正を誠実に実行していると頬こけが治っている症例を良く見かけるようになっています。

「頬こけ」に関して皆さんの関心の深さには最近夙に驚かされているところであり

機能矯正治療では必然的に起こる治療結果ですが

こんなにお悩みの方が多いのであればさらに研究を進める必要があるのだろうと

認識を新たにしているところです。

最近来られた患者さんでも抜歯矯正の頬苔を含む後遺症に悩まれ

初診時には涙ぐまれていた方が

当院の機能矯正治療で回復されて会心の笑顔を見せていただいたとき

術者としてもとても感慨深いものがありましたし

こんなに苦しまれていたんだと自分の仕事の意義について改めて考えさせられました。

「頬こけ」の改善も機能矯正の一つの使命として取り組んでいこうと思っております。

そこで今回は症例を振り返りながら

頬こけの原因となんで私の治療で頬こけが治ったのを検討してみたいと思います。

 

抜歯矯正の頬こけを機能矯正で治した症例

この方は先ほどの方ほどはっきり頬がこけているわけではありません。

何故かと言うと

まだ矯正治療が途中だからです。

治療の途中で具合の悪いものは最後まで頑張っても治らない

3番が4番の位置までキックバックされているのが分かると思います。

この時点であまりに具合が悪いので思い余って当院を訪ねてこられたのですが

もし前歯がリトラクトされていたら

さらにひどい頬こけを起こしていたでしょう。

先ほどの方のように再起不能級の障害が起きたかもしれません。

また、ここで矯正医に具合か悪いことを伝えると

たいていの場合

「治療が最後まですめば(スペースを完全に閉じてしまえば)すっきりと良い顔立ちになって不快症状も改善する」と言われます。

どう考えても嘘ですよね

このような歯列の状態でさらに前歯を後方に閉じようとしていたわけですから

身体に良い訳がありません。

リカバー治療で頬こけも全身状態も治った

この方は幸い完治できました。

頬こけと言うより

肌の色つやが別人のようです。

 

 

何とかきれいにまとまりましたが

正直抜かない状態から治したかったと言うのが本音です。

抜かない状態から治せば

最後に少し残ってしまった頬こけも起こすことはなかったと思います。

 

初診の状態で頬こけだった症例

真正の頬こけを治した例

 

さてここまでは4抜歯による頬こけでしたが今度は

真正に頬こけ

を治した例について述べたいと思います。

まだ若い方ですので目立たないと言えば目立たないですが

こうしてみると頬こけを起こしています。

下口唇の下側に鋭角なくぼみができでいます。

これは上顎前突の方の典型的なものです。

頬こけを起こす上顎前突

この方の頬こけの原因は

 

実は狭窄歯列による上顎前突なのです。当然狭窄歯列では頬がこけます。

歯を治せば頬こけも治るわけです。

 

上顎前突の治療で頬こけも改善した

 

 

狭窄歯列は改善しました。

お口の中が広くなって快適に暮らせるようになります。

横顔を見ると先ほどの下口唇の下側の窪みは消えています。

 

頬はふっくらとして頬こけは改善しています。

 

このような治療は機能矯正の最も得意とするところです

 

素敵な笑顔と出会えるのが機能矯正の喜び

 

このような笑顔が見たくて

機能矯正に精進していると言っても間違いないと言えます。

 

検索を逆引きすることにより

「頬こけ」に悩んでいる方が意外とが多いと言う事を知りました。

私にお任せいただければめ

たいていの頬こけはこのように治すことができます。

会心の笑顔で笑ってみたい方は一度お尋ねください

子供の成長に悪影響があり意外に見落とす出っ歯

意外と気にならない子供の出っ歯

お子さんの矯正相談で一番典型的なのは反対咬合です。

これは不正が分かりやすくお子さんが反対咬合の場合親御さんはあわててご来院になります。

しかし過蓋咬合つまり上の前歯が下の前歯をしっかり覆ってしまっている場合はどうでしょう?

上の前歯がしっかり見えていると反対咬合のように極端な違和感がないため

それが異常だということになかなか気が着きません。

それでは健康面への影響はどうでしょうか?

咬みあわせが健康に及ぼすもっとも大きな影響は呼吸です。

反対咬合の場合見た目は悪いですが実は下顎が前進していることによって

気道が開いている場合が多く呼吸にはあまり影響がない場合が多いのです。

ただし極端な上顎発育不全に伴う反対咬合では

やはり呼吸に問題が起こりますが。

 

極端な下顎後退です。下の前歯はほとんど見ることができません。このようなお子さんは早めの来院をお勧めします。

 

下顎後退(出っ歯)は呼吸に悪影響がある

 

下の前歯が見えないほどの過蓋咬合では下顎が後ろに押しやられていることが多く

下顎が後ろに追いやられると気道がつぶれてしまって呼吸がしにくくなってしまうのです。呼吸が苦しい子の呼吸の様式には一つの特長があります。救急蘇生のABCと言うのがありますが一番に来るAとはエアウェイ気道の確保、になります。

具体的にどうするかと言うと下顎を前方に引っ張り出すのです。

意識が落ちると筋肉が弛緩して下顎が落ちてしまいます。

この時舌も落ちる可能性があるわけですが、まず口の中を調べて遺物の除去舌根沈下があれば引っ張り出してさらに下顎も前に引っ張り出して空気の通り道を確保する。

その後B、ブリージング人工呼吸へと進むわけです。(ちなみにCは心臓マッサージ)

ですから下顎が後退していると言う事は空気の通りが悪いというのは

人間の解剖学的な特徴なのです。

 

下顎後退は口呼吸になりやすい

 

下顎後退している人が口を閉じていると気道がつぶれてしまって苦しいので口をあいて口で呼吸することになります。いわゆる口呼吸です。

呼吸の正解は鼻呼吸で

鼻と言うのは呼吸するための器官ですから呼吸に必要な機能が備わっています。

鼻から入った空気は鼻の入口でごみやほこりを取られます。鼻の入口は

エアフィルターの役割をしています。

その後鼻腔に送り込まれた空気は鼻腔内の繊毛でさらに細かい細菌などを除去され

さらに体温によって温度調整をされ加湿されてちょうど良い具合になって

気管に入ります。また鼻腔は適度な広さを持った空洞でここが呼吸チャンバーの役割をはたして空気の取り込みの効率が良くなるようになっています。

口にはこのような機能はありませんから

空気はストレートに口腔内を通過し口腔乾燥を引き起こしながら

乾いたまま気管、気管支を直撃します。

口腔乾燥を引き起こし入った細菌は繊毛によって体外に排出されることなく体内に取り込まれてしまいます。

ですから口呼吸の子は風邪をひきやすいのです。

 

口呼吸の子供は落ち着きがなくなる

 

このように口呼吸の弊害は広く知られているところですが

さらに重要なことに口には鼻腔と言う呼吸チャンバーは存在しないため

空気の取り入れ効率が悪く呼吸数が増加します。

呼吸数が増加すると心臓に負担をかけると同時に

その人の性格も変えてしまいます。

すなわちいつではハァハァと細かい呼吸を繰り返しているために

落ち着きのない人になりがちです。

子供の患者さんを診ていて思うのは

過蓋咬合のこどもは多動が多いということです。

しっかりした統計データーではないため確定的に言う事は出来ないのですが

矯正装置の調整に多動の子供だとそうではない子供に比べて

倍時間がかかるので体験的に過蓋咬合の子は多動が多いなと感じます。

当然多動で集中力がなければ学力に差が出るのは明白だと思います。

それに加えて口呼吸だと体に取り込める酸素量が違ってきますから

脳や身体の発育にいい影響があるはずはありません。

 

子供の機能矯正で成績が上がっているかもしれない

 

これも体験的なものなのであまりそうだとは公言できないのですが

機能矯正治療がしっかり終わった子は良いところに進学している

と思うわけです。

はじめたころは多動でどうにもならなかった子が

機能矯正を終わりバイオプログレッシブに入るころには

すっかり落ち着いてブラケットを着けさせてくれるというのはいつも体験しています。

そうなればしっかり落ち着いて勉強にも取り組めるのではないでしょうか?

この患者さんはバイオネーターによる治療を行いました。後半のバイオプログレッシブは希望されなかったため

前歯に隙間が残りましたが患者さんは満足されていました。ちなみに中学受験をされ志望の難関校に見事合格されました。

 

歯だけ治せばいいっもんじゃないと言うのが信条

 

下の歯が見えない子

つまり過蓋咬合とか2級咬合とか呼ばれる子は

頭が悪くなると確実に言う事はできないかもしれませんが

それをしっかり治療した子供が成績が良いと言う事は

実感として感じている。

これだけは自信を持って言えると思います。

子供の矯正と言うと何とか前歯を並べようとします。

乳歯にブラケットを着けたり

シリコンの既成装置を着けたりいろいろやられています。

〇〇シールドと言う装置も一見よさそうで

動くのは歯だけという欠点があります。

自分の考える歯科医療は歯を並べるだけにとどまらず

全身の健康を増進するものでなければならないと考えています。

機能矯正を受けていただいたお子さんが身体的にも学力的にも

しっかり成長されていることに

機能矯正医として歯科医としても喜びを感じています。

 

治療は糸切り歯が出てからって本当?

矯正科を受診して言われること

昔大学で矯正の講義を受けたとき
「不正咬合の予測はできないので糸切り歯が生えて確かに不正咬合だと分かるまでは治療できません。」と教授が言っていました。
その後機能矯正を手掛けてご相談にお見えになった患者さんの親御さんから
「糸切り歯が出るまで治療はできないと言われました。」とひどい狭窄歯列のお子さんをお連れになって言われることが良くあります。
この先生はきっととてもまじめで大学で習ったことが真実だと信じておられるのでしょう。

糸切り歯が出る前の状態は?

相談に来られたお子さんは糸切り歯はまだ出ていないのですが
2番のとなりに隙間なくぴったり4番が生えており
このまま放置しておけば側切歯の前に糸切り歯が生えてきてひどい八重歯になるのは見え見えでした。
一刻もはやく治療を開始したほうがいいですよ、とお勧めしたところ
治療をお任せいただいて間一髪八重歯になるのは回避できました。
実は八重歯は生えた後より生える前の方が圧倒的に治しやすいのです。

日本人は八重歯好き

もっとも日本の文化では八重歯を「かわいい」として喜ぶ風潮もあります。
たしかに日本人の丸っこい顔にちょいっと生えている八重歯は愛らしいと言えば愛らしいですね。猫がかわいいのはニャンと言った時に犬歯が一瞬八重歯で見えるのも一因かと思います。
また大食いクイーンの萌えアズさんは健康な歯並びなのにわざわざ付け八重歯を付けていることで有名です。
がテレビを見た感じでは正直あまり可愛い八重歯になっていませんね(苦笑)
治療は糸切り歯が出てからという矯正医の話に
あまり違和感を持たない人が多いのは、八重歯になったらなったでいい、と思っている人が結構いらっしゃるからかもしれませんね。

可愛い八重歯も歳しだい

しかしながら若いころは可愛い八重歯も加齢を重ねると歳不相応になってきます。
だいたい男性ではちょっと不審な感じになってしまうので八重歯は避けたいところです。

なにより清掃性が圧倒的に悪くて虫歯になりやすいと言う欠点を持っています。
やはり歯はちゃんと並んでいるに越したことはないと思います。

私の機能矯正で八重歯を治すと

もう一つ余談ですが
私の機能矯正で八重歯を治すと
なぜか八重歯のかわいらしさが残ったうえで歯並びが良くなるという効果が出ます。
これに関してはなんでそうなるのか、はっきりご説明はできないのですが
八重歯が可愛い人は糸切り歯の位置がそもそも可愛いところに生えているので
歯が並んでもその可愛さは変わらないと言う事なのでは、と思っています。
このような人に抜歯矯正をして糸切り歯を後ろに引っ張ると変な顔になるようです。

犬歯はいつ生えてくるの?

ところで犬歯はいつ生えてくるのでしょう?

年齢でいえばだいたい8歳くらいですが個人差はかなりあります。
また上下の生え方には特徴的な差があって
下の犬歯は乳臼歯の交換に先立って生えてきます。
上の犬歯は小臼歯の萌出が終わったのちに最後に歯列に入ってきます。
この時萌出スペースが足りなければ外に振り出されて八重歯になります。
つまり犬歯が出るまで待て
は防げば防げる八重歯をみすみす生えさせてしまうまで何もするな
と言っているともいえるわけです。

経験を積めば乳歯列から不正咬合を予見できる

さいきん自分はたくさんの患者さんを治してきたおかげと言いますか経験と言いますかで
乳歯列の状態を見たらだいたいどんな永久歯列になるか予測できます。

それと分析の数値を突き合せればどのようにしていったらどうなるか
つまりどう育てれば良くなるのかをみきわめ
不正咬合を防ぎながら健康な歯列に育てることができます。

ただしそれは機能矯正で成長を促しながら治療をしているからできるのであって
歯を並べることだけを考えているなら
そもそも並べる歯が無かったら並べることができないわけです。

糸切り歯が出るまで待てとはどうゆうことか?

さっき上の糸切り歯は最後に歯列に入ってくる
と述べましたが
要するに上の糸切り歯は永久歯で最後に生えてくる歯なのです。
つまり
「糸切り歯が出るまで待て」
と言う事は
「不正咬合を完成させてください」
と言っているのと同じことにもなるのです。
糸切り歯が生えて立派な不正咬合になったら4番抜歯をして歯を並べてあげましょう
というのが「糸切り歯が出るまで待つ」ということです。
ま、これはこれで一つの方法論ではありますよね。

糸切り歯が出るまで待つと治療はやりにくくなる

さてでは糸切り歯が出るまで待っているとどんな不都合があるのでしょうか?

まずは私が診ている限り
最も多い不正咬合の原因は上顎の発育不全です。
上顎骨は4歳で70%の成長が終了していると言われていますから
6歳で上顎発育不全が見られたら一刻も早く上顎に刺激を与えて成長を
促進しなければなりません。
8歳まで待っていればそれだけロスタイムになってしまいます。
それに不正咬合が重症である場合
永久歯の萌出は遅れる傾向にあります。
待っても待っても糸切り歯は生えて来ず
遂に埋伏してしまったと言う事例もあります。
機能矯正治療の本来の妙味を発するには
6歳から治療を開始するのが最も適しています。

機能矯正はドイツから始まった

伝聞ですがドイツの歯科大学の矯正科に行くと
小さな機能矯正装置がたくさん並んでいるのだそうです。

ブラケットは大きなマーケットである

歯が無ければブラケットは使えない

ブラケットで歯を動かして真っ直ぐにしようと思ったら
歯が無ければどうにもなりません。
じつは歯科業界での力関係はその分野がいくら儲けているかによって決まります。
矯正材料のメーカーは高価なブラケットを販売することによって多くの利益を上げており
それだけ歯科業界への発言力は高いと言われています。
矯正歯科の著名どころはみな有力歯科材料メーカーのスポンサーを受けており
その利益に反する発言はしにくいようです。

だから
とは考えたくないのですが
もしブラケットを使わずに歯が治ってしまったらメーカーは大打撃をうけるので
もしかすると発言に対して圧力をかけていると言う事も考えられなくもないと思います。

結局治療は小さいうちから始めるに限る

結論を言うと

適切な診断と両方を用いる限り
治療は小さいうちから行うのに越したことはなく
糸切り歯が出なくては治療ができない
というのは
「そのような治療法を取るならば」
と言う事だと考えるのが適切だと思います。

また機能矯正を適切に施術していくと
身体機能や知的な機能に好影響があることが多く観察されていますが
治療開始年齢が上がるにしたがってこの影響は薄れていくことも観察されています。

子供さんの歯をきちんと成長させたいと思われるなら
早めにお出でになることを強くお勧めいたします。

抜かない矯正でゴリラになるって本当?

抜かないと出っ歯になるはお決まりの脅し文句

 

抜かないと出っ歯になる
抜かないとゴリラ顔になる
抜歯矯正を受けたまたは相談に行った方は一度はこの決まり文句を聞かれたことがあるのではないでしょうか?

 

当院の患者さんは一人も出っ歯になっていない

当院で矯正治療をされている患者さんの一割程度は抜歯矯正の不調を訴えた方の再治療です。
皆さん言われるのは説明を受けた際に「抜かないと出っ歯になってゴリラのような顔になる」と脅されたそうです。
ところで当院の治療例の方は全員抜いていないのですが出っ歯になっているでしょうか?
うまく行った人だけを出している?
疑問に思うなら残りすべての症例をお見せしますからどうぞおいでになってください。
当院の症例で抜かずに出っ歯になった人は一人もいません。

そもそも私は矯正嫌い

私はもともと矯正と言う治療に懐疑的でした。
というのも歯科医になってから矯正治療後の患者さんを何人も診たのですが
みなさん何かしら矯正をしたと言う事による不具合を抱えておりました。
これならもともとの歯並びの方が良かったんじゃないか?
いつしかそう思うようになりました。

 

矯正しないと歯が無くなっていく

しかし臨床を重ねているうちに
歯並びの悪い人は中年期以降どんどん歯が無くなっていく、と言う事に気が着きます。
補綴をやってみると分かるのですが歯ならびの悪い人の前歯に前装冠をいれると咬みあわせの調整にものすごく時間がかかります。
模型上でどんなに良く調整しても口の中に入れるとなぜだかわからないけど高くて咬めないのです。
つまり歯並びの悪い人では咬みあわせ軸が多方向に発生し制御不能な不正な力が
歯に入り続けてしまうのだろうということが推測されました。
歯並びが悪いのも個性のうち
なんて考えていたのですが経験を積むとやはり歯は補綴学的に正しい位置にあるべきだ
と考えが変わってきました。

 

何故かうまく行っていない矯正治療

しかしながら学校で習った4番を抜いて矯正をする
という手法で治療した患者さんがみな正しいかみ合わせになりハッピーに暮らしているかというと「そうでもないぞ」というのが臨床していての実感です。
何がダメなのかに関しては以前の投稿で詳述してありますのでそちらを見ていただくこととして
実践面では口の中で二か所だけ動かしてはいけない
あるいはこれだけは正しい位置になければならないアンカーのような歯があるのではないかと考えていました。
それは3番つまり糸切り歯と6番、第一大臼歯の二か所です。

 

八重歯は天性の授かりもの?

不思議なことにひどい八重歯の人を治す時に飛び出している糸切り歯は歯列からは飛び出しているもののお顔の状態を見るとちょうど良い位置にある人が殆どと言う事に気が着きました。八重歯がかわいいのはこのせいだと思われます。
またよほどのことがない限り
6番つまり第一大臼歯は良い位置に萌出していると言う事にも気が着きました。
たまに異所萌出していることがありますがこれは超難症例になります。
つまり6が正しい位置にあることを確認すればあとは3を基準に歯列を整えるときれいなかみ合わせが完成することとなります。

糸切り歯を動かさなければ出っ歯にならない

言うのは簡単ですが実践するのはとても大変ですよ。

そこをうまいことやり切るのが機能矯正の妙味なわけです。
この基準で治す限り抜かなくても出っ歯になることはありません。
良く歯並び咬みあわせは生まれ持ったものと言われることがありますが
私に言わせれば「糸切り歯こそ、その人の個性」なのです。
ですから仮に4を抜いても糸切り歯の位置が変わらなければ何も問題は起こりません。
4をぬいて糸切り歯を後ろにひっぱるから不快症状がおこるのです。
逆に4を抜いたスペースを作るために3を前に送り出せば
当然出っ歯になります。またゴリラのような顔になります。
抜かないと出っ歯になるは一面真実でもあります。
それは「そのような矯正をしてしまえば」という前提条件のもとです。
「抜かないと出っ歯になると言うのは嘘」
と書きましたが正確に言うなら
「私が矯正すれば抜かなくても出っ歯にはなりません」
と言う事です。

6番を後ろに送ってしまう「非抜歯矯正」

一般に「非抜歯矯正」と言うのは6番を遠心移動
つまり後ろ側に送り込んでスペースを作ると言う手法を取ります。
これはアメリカで開発された技術なのですが
白人の顔と言うのは前後方向に長円形をしています。
つまり前後方向に大きさの余裕があるから6番を遠心移動つまり後ろ側に送り込んでも
問題は起こりにくいのですが
日本人の顔はまん丸でしかも上あごは計測してみると小さい人が大変多いのです。

4抜歯より予後の悪い非抜歯矯正

先ほど6番と3番は動かしてはいけない
と言いましたが
最悪なのは6番を過剰に後ろに移動してしまう事で
しかもその前はそもそも小さすぎるわけですから歯はならんだとしても
とても奇妙なお顔になります。
ちなみに4抜歯矯正の再矯正はようやく最近できるようになりましたが
6番を後ろに送ってしまった矯正の再矯正は
いまだ手法が見当たりません。

 

3を前に送ればゴリラ6を後ろに送ればカッパ

いぜん非抜歯矯正の権威が業界雑誌にケースを出していましたが
どの患者さんも何故か「カッパ」のようなお顔になってしまっていました。
また最近着手した患者さんが非抜歯矯正の医院で症例を見せてもらったところ
「なんだか出っ歯になっていて」
と当院に来られた方がいました。
つまり普通の着想で非抜歯矯正をすれば
ゴリラになるか、カッパになるか
この二つの選択肢となるということです。

 

機能矯正ではゴリラにもカッパにもならない

機能矯正ではこのどちらも起こりません。

なぜなら私の機能矯正はそもそも着想が違うからなのです。

同じなのは
はを真っ直ぐにするときに使うブラケットだけ
とも言えると思います。

3番と6番を正しい位置に導き
歯をきれいに整えると
ホームページでご紹介している症例のようなとても柔らかい良い表情の笑顔が生まれるわけです。

頬こけが治る機能矯正

女性にとって「頬こけ」は深刻な問題のようです。

確かに頬がこけていると表情が暗くなりますし

どこか貧相な顔立ちになってしまいます。

ご相談の割合から言ってもかなり多く見られますので

機能矯正で頬こけは治るのか

について考察してみようと思います。

 

頬こけはなぜ起こるか

 

なぜ頬こけになるのか?

頬こけにもいくつか種類があります。

上顎の狭窄歯列

一番多いのは上顎の狭窄歯列です。

この場合前歯の前突感を伴う場合が多いです。

側貌計測では歯は正常被蓋であるのに上顎発育不全である場合が多く

隠れ反対咬合のような場合も見られます。

隠れ反対咬合は単純に歯列を側方拡大すると反対咬合が顕在化してしまう場合があり

治療には注意が必要です。

上顎そのものが小さいこともある

もちろん上顎全体が発育不全の場合にも頬こけを起こします。

この場合はひたすら全方向への上顎の発育促進をおこないます。

 

同じ頬こけでも治し方が異なります。

これを見抜けないで単純に歯列を広げると思いもよらない事が起きてしまいます。

矯正治療による頬こけ

また4抜歯矯正も頬こけを起こします。

このばあいは 歯列の縮小均衡を取っているのですから

当然軟組織側は余りが出るので頬がこけます。

しゃくれ顔による頬こけ

頬こけが所謂しゃくれを伴って起きる場合もあります。

上顎の大きさが正常なのに下顎が大きすぎる場合です。

これは治しにくく最悪手術になるケースもあります。

手術になるならなるで止むを得ないわけですが

最初から言われれば納得できても治療が行き詰って手術と言われれば患者さんとしては納得いかないでしょうしこちらも信用を失ってしまいます。

良くないなら良くないと最初の段階で見極めないと後々双方にとって芳しくないことになります。

美人顔も時代しだい

しゃくれを逆手に取る女芸人さんたち

ところで

最近容姿が良くないことを逆手にとって売り込んでいる女性の芸人さんがみられます。

この人たちの多くに共通していることはしゃくれ顔が多いということではないでしょうか。

しゃくれ顔=陥凹型顔貌では上顎が顕著に後退して見られ、反対に下顎が前突して見られます。人によってはこれを頬こけとしてとらえている方もいるかもしれません。

しゃくれが欠点だとは思いませんがあえてそこを強調することによって人気を得るというのはなかなかの策だと思います。

現代日本は丸っこい顔が美人

逆に前突型顔貌、横から見ると鼻の部分が高く見える顔貌の人は一般的に美人と呼ばれている人が多いように思われます。最近人気のある女優さんはほとんど、程度の差こそあれ前突型顔貌のように思います。

前突型の場合は頬はこけて見えませんからあるいは頬こけを治したいという方は前突型顔貌になりたいということなのかもしれません。

 

現代の日本では丸っこいものをかわいいと称する傾向にあります。

しゃくれ顔あるいは頬こけ顔は丸っこくは見えませんよね。

丸に目鼻を付けると側貌は前突型に見えると思われます。

 

江戸時代はしゃくれが美人

 

現代のと言いましたがこれは時代の変遷による物で

江戸時代は逆にしゃくれ顔が美人だといわれていたというのは

有名な話です。

浮世絵の美人画と言われるものに描かれている人がみなしゃくれ顔なのは

たまたまではなくそれが美人のフォーマットだったからです。

余談ですが僕が高校から大学生くらいの時は

シャツの裾をズボンの外に出す、というの当たり前のことでした。

ところが最近ではズボンの中に入れるのか主流になっているのだそうです。

昔はシャツをズボンに入れていたら下手をしたら変態扱いされたものです。

美意識というの世に連れ時に連れ変遷するもので

もうしばらくするとしゃくれが美人という時代になるかもしれませんね(笑)

 

治しにくいロングフェイス

 

あとロングフェイスという顔が天地に長く伸びてしまっている人。

これは不正咬合のほか「口呼吸」による影響と言われています。

小顔全盛の今ロングフェイスはちょっといただけないかもしれません。

頬こけを気にしている方は少なからずロングフェイスの方が多いように思われます。

 

ロングフェイスは一度なってしまうと完全に治すのは難しいです。

 

ロングフェイスはもちろん頬こけを伴います。

これを防ぐためには成長期に入る前に上顎を充分規定量まで育てておくことと

口呼吸を阻止することです。

機能矯正で頬こけを治す

 

さて頬こけと言ってもいろいろな容態があるとお話してきました。

 

共通して言えることは上顎が小さい場合は頬がこけるということです。

上顎骨の成長は止まるのが早い

実は上顎骨は4歳児で成長が70%終わっていると言われています。

 

下顎骨は12歳から14歳ころに起こる成長期に身長が伸びるにしたがって

大きくなります。

小学生のうちはバランスの取れた顔立ちだったのに中学生になってしゃくれ出したりするのはこのためです。

成長による変異を見越して治療をする

僕は子供の矯正治療をするときに一応小学校卒業時にブラケットが外せるというのを目標にしていますがこの成長による偏位を頭に入れて、いわば偏差射撃をするような治療をしています。

この過程が成功すれば頬こけにはなりません。

ここは僕の経験がなければできない当院のオリジナル治療ということができるでしょう。

成人機能矯正でも頬こけはなおる

また成人の場合も

多くの方は上顎に拡大方向の治療をすると言う診断結果がでます。

頬こけのみに着目して治療をしているわけではありませんが

上顎を拡大方向に治療すれば当然

頬こけは治ります。

 

まとめ

 

さて今までのことをまとめますと

 

頬こけはいろいろな要因で発生するが根本的には

上顎骨が絶対的または相対的に小さいことによって発生する。

 

ということです。

 

ですから上顎にアプローチする場合はなるべく年齢が若いうちに着手したいです。

 

また頬こけが気になっているなら4抜歯矯正はより悪化させてしまうので

避けたほうがいいです。

縮小均衡でもよい場合もありますがもともとある種萎縮によって起こっている頬こけは

縮小すれば悪化します。

 

機能矯正は成長不全を取り戻すことが主作用ですから

頬こけを治したいならうってつけと言えるのだろうと思います。