マスク時代が教えてくれたもの

3年続いたマスク生活

3年も続いたマスクの時代が間もなく終わろうとしています。

大変興味深いと思ったことは

マスクをしなくていいと言われて皆喜ぶのかと思ったら

なんと半数以上の人がマスクを外すことに抵抗があるようです.

以前

日本人はなぜマスクが手放せないのか

ていう記事でマスクと機能矯正について考察してみました。

さらに事態が進捗して

もうマスクは基本的に必要ない

と言うところまで進んできました。

これを書いている時点でマスク解禁まであと一週間になっています。

先ほどある業者さんとZOOMでミーティングをしたのですが

大変興味深いことに

担当者の方はマスクをされていました。

?

ZOOMって感染しましたっけ?

でも実はそんなことはしょっちゅうあるようです。

マスクをしている方とは会った実感がわかない

これは個人的な感想ですが

マスクをされている方と会見しても

その方に会ったという印象が極めて希薄

と感じています。

時々歯科以外のイベントで初対面の方とご一緒することがあるのですが

当然皆さんマスクをした状態です。

この時困ったのは同じ性別、同じ年代、同じような背格好の方だと

誰が誰か見分けがつかないのです。

幸い間違って名前をお呼びするようなことはありませんでしたが

後日全員がマスクを外す機会があったのですが

マスクなしだと印象が全く違うということがわかり

二度びっくりするという経験をしたのを強烈に覚えています。

口元歯並びはその人そのもの

この時機能矯正医的な観点から考えたのは

口元、またそれを形作っている歯並びかみ合わせ

と言うのは

その方の個性の形成に密接にかかわっている

と言う

まあ分かってはいたことですが実感として

感じ取ることができたわけです。

外して良くても外さないマスク

最近都立高校で卒業式が行われ

都からは基本的にマスクは外すように

という指導があったそうです。

ただし強制ではなく外したくない人は外さなくてよい

と言うことも同時に連絡されたそうです。

すると概ね半数がマスクなし半数がマスク着用の状態で卒業式に臨んだようでした。

またこの時印象的なエピソードとして聞いたのは

とある学校では

都からのマスクを外すという指導に怒り出す教員もいたとのことでした。

このエピソードを聞いて思ったのは

マスクと言うものがいつしか自分と言うものを守るものになってしまっているのだろうな

と言うことでした。

いつしかマスクがその人そのものになった?

卒業式でマスクを外すということを拒んだ生徒と言うのは

おそらく三年間マスクがある状態で過ごしてきて

最後の最後でマスクを外してしまったら

三年間過ごしてきた自分と言うものが

最後の一瞬で失われてしまう不安感が持たれたのだろうなと

考えました。

また怒るという現象は

自分のパーソナルスペースに他人が入り込んできたときに起こる

防衛反応と思われ

マスクと言うのはパーソナルスペースの防波堤的な役割にもなってしまっているのだろう

とも考えられました。

マスクの有り無しと言うのがその人の識別にかかわっているということは

マスク有り無しでご一緒させていただいてよくわかりました。

マスクを着用している状態だと

よほど体格等に特徴がないと何が何だかわからないです。

逆の視点から見れば

突然それを外せと言われれば

今までマスクで守ってきたものが突然衆目に晒されるという

不安に見舞われるということも理解できます。

あなたは誰?!

たしかになぁ

3年もマスクをした状態でいた人が

突然外した状態になったら

この人だれ?!

と思うかもしれません。

また

こんな人といままでいっしょだったんだ

と思うことはあると思います。

逆に言えばそういわれるのが怖くてマスクを外せない

と言うのもわかる気がします。

昔マスクをしていたのは

昔風邪もひいていないのにマスクをしているのは女子の不良と言う時代もありました。

またコロナの前から

日本に来た外国人が

なんでこんなにたくさんの人がマスクをしているんだろう

と驚かれミステリアスカントリーと呼ばれている

と聞いたこともあります。

もともとマスク好きのところに三年も

マスクが強制されればマスク依存に陥ってしまうのは無理からぬことなのでしょう。

それが良いとか悪いとか言うつもりはありません。

歯並びかみ合わせが作っているその人そのもの

但し歯並び、それを形作っているかみ合わせと言うのは

その人の象徴であり時にはその人そのものだということができると思うのです。

人間は全体の一部が隠れていると

無意識の中で隠れている部分を推測して補完して見ているのだそうです。

目元だけしか見えないと

その下の下半分

口元と歯並びは理想的なものを当てはめ見ているのです。

申しわけないけどマスクを外されて素顔と初めてお会いして

歯並びが悪かったり口元がこけていたりされると

あーと思ってしまいます。

悪くなるわけではないのですが

その部分のリアルが分かると

やっとその人ご本人にお会いしたという実感がわきます。

良くも悪くも

マスクをした状態の方と会っていても

いったい自分はだれと話しているのか実感がわきません。

良いとか悪いとかではなく

それがある意味リアルなんじゃないでしょうか。

顔の印象が変わってしまうと

当院の患者さんのかなりの部分4番抜歯矯正で顔の印象が変わってしまった方

と言う方がおられるのは何度もお話ししているところです。

でもこの一件から考えて

そのような方のお悩みは深いんだろうなと思います。

顔の印象を良くする機能矯正

機能矯正の一つの特徴は

その方の顔立ちを極端に変えることなく

歯並びをよくすることができる点があります。

当院が不便なところにあるにも関わらず

遠方からお見えになっていただけるのはこの点が

評価されているものと

自負しております。

表面的なお付き合いであるとか

一度限りのものであればマスクをして自分を隠したままで

ということもありだと思います。

しかし長い付き合いになったりそれによって

お付き合いの深度が高まればいつまでもマスクをしたままと言うわけにはいかなくなるでしょう。

その時になーんだと思われないように

またそんなご要望にもお答えできるのが私の機能矯正スキルだと思っています。