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4抜歯矯正を受けた人の感想
SNS等でよく
「矯正治療で頬がこけた」
「顔だちが貧相になってしまった」
とか逆に
「歯並びがきれいになってきれいになった」
などという書き込みを良く見かけます。
これは4抜歯矯正を受けた人のスレッドです。
4抜歯矯正をすると一般的にどんな顔になるか
では4抜歯矯正をすると一般的にどんな顔になるか。
一番典型的でわかりやすいのは、フィギアスケートの宮原智子選手のお顔ではないでしょうか。
宮原智子選手の矯正後
何枚か拝借してきましたがいかがですか?
これでどう思われるかは皆さんひとりひとりの価値観ですから良いとか悪いとかは言いません。
確かに歯はきれいに並んでいます。
でもねぇ・・
宮原智子選手が抜歯矯正をしなかったらどんな顔だったかは、今となってはわかりかねますのでそれが良かったかどうか自体が判断しかねます。
宮原智子選手の矯正中
これは矯正途上の写真でおそらくこれから抜歯したスペースを閉じていくところだと思われますが、自分の個人的感想を言えばこの時の笑顔のほうが好感がもてます。
これを崩さずに矯正できなかったのかなぉと言う感想を抱きます。
JonMew先生
この方はイギリスの著名な歯科医John Mew先生です。
お顔を見ればなんとなくわかりますがMew先生は子供時代に抜歯矯正をされ
その後さまざまな不快症状に悩まれ
その結果抜歯をして縮小方向に歯を動かす治療は間違いである
と結論を出し
オーソトロピクス理論を打ち出し実践されている先生で
機能矯正の理論的創始者ともいえる先生です。
これは6歳から8歳の間に額の成長を促進し
不正咬合を事前に防いでしまう矯正法です。
方法論は少し異なりますが当院の機能矯正とほぼ同じ理論です。
先生の説によれば
子供のころに不正咬合になることを予測しながら
何もしないで不正咬合を完成させてしまうのは間違い
ととなえられております。(この主張でヨーロッパ矯正学会はMew先生を処分したそうです。)
これこそは機能矯正の基本的なコンセプトであり
当院の矯正治療の根幹をなしているものです。
確かに6歳から機能矯正を始めるとお時間はかかりますが
大変良い結果を出すことが観察されております。
先生のお写真では中顔面の萎縮が明らかです。
また中顔面の萎縮が顕著で呼吸に障害が出ていることが予測されます。
おそらくは小児期に口呼吸傾向があったものを不正咬合が完成するまで放置し
それが抜歯をして歯を並べるというオーソドックスな矯正治療をしたのでしょう。
私は直接Mew先生の門下ではありませんが
ちなみに当院はドイツのビムラー先生の流れを汲んでいます。
多くの点で一致があります。
おそらくはMew先生もビムラー先生も影響しあっていたのでしょう。
世界中に多くのお弟子さんがおられ
日本でも生徒さんが活動されていますが
適応年齢が7~8歳が上限と限られているので
当院では直接適応はしていません。ですが目指しているところは同一であり
その理論は簡単な思い付きでできたものではなく
矯正界では古典とも言えるものを支柱としているとはお知りおきください。
主流の矯正界からは天敵とも目されヨーロッパ矯正学会とは対立関係にあるようですが。
篠原ともえさんの歯科矯正
矯正前の篠原ともえさん
さて矯正後の顔の変化と言う事で私がとても強い印象を受けた方がいます。
昔バラドルとして一世を風靡した篠原ともえさんです。
その頃は個性的なファッションと八重歯、うるさいほどに元気なキャラクターが売り物で大人気でしたが気が着くと全く姿を見なくなって
(台湾事件がきっかけと言われています。)
ある日矯正治療をして別人のようになって出てきましたが、ただデザイナーとしての才能は本物のようで衣装デザインなどを手掛けられ、そのつながりか単発のゲストとしてちょいちょい見かけるようになっています。
これが昔シノラーとして大人気だったころの写真です。
確かに歯並びは悪いですがそれが何?と思わせるほどの明るさのオーラが湧き出ていると感じます。
矯正後の篠原ともえさん
そしてこちらが最近の写真です。
きれいになったという評判もあり見方によってはそうも見えますが、昔持っていたオーラはすっかり消えています。
またこれ40代後半だったら確かに歳相応と言えると思いますが30代半ばとしてはどうでしょう?
この写真はライトのエフェクトが出て特徴をよく表していると思われる写真ですがしわが深いんですよね。
また写真はほとんど公開されていませんが横顔を見ると中顔面の委縮が痛々しいほどと観察てきて、これでは先ほどとは別に「歯並びがいいから何?」と言いたくなるほどと思います。
Mew先生が悩まれたように顔を委縮させてしまうと様々な
健康への悪影響が出ます。
あまり公表されていませんが篠原さんも何かの症状を発症しているのでは?
と考えられます。
矯正後の篠原ともえさん②
ところで次の写真をご覧ください。
向かって右側の糸切り歯が変じゃありませんか?
なんと「つけ八重歯」です!
せっかく八重歯を取りたくて矯正をしたのにまた八重歯を着けるとはどういうことでしょうか?
八重歯が似合う日本人
日本人の丸っこい顔には八重歯がとても似合い、可愛いという代名詞が八重歯と重なっているほどです。
西洋人は八重歯を忌み嫌うのですが、西洋人の歯列と言うのはいわば横幅が狭く縦に長いものが多く八重歯になってしまうと悪魔顔になってとても怖い顔になってしまうのです。
ですから西洋で生まれた4抜歯矯正は抜いた4番の位置に糸切り歯を引き込むと言うことが技の基幹になっています。
ところが日本人の歯列はどちらかというとおわん型で、八重歯になる人は糸切り歯の位置は正しいのにその他の要素で歯列不正を起こしていることが多いのです。
このかわいいと思われる位置にあった糸切り歯を4の位置まで下げてしまうと顔の印象が極端に変わってしまいます。
一般的には最初に出した宮原智子さんのような顔になります。
4抜歯矯正をしたい方は矯正で別人になりたいという希望の方がいると耳にしたことがあり、確かに過去を捨てて別人として生きたいなら4抜歯はありかなとも思います。
当院の機能矯正
当院の矯正治療は何といっても予防抑制矯正つまり機能矯正です。
オーソトロピクスに近いですが
オーソトロピクスオリジナルとは少々異なります。
不正咬合を早期に探知して成長期をとらえて正しい顎顔面の成長を促し
永久歯列咬合がが健全に完成することを目標にする。
その気を逃しても機能矯正コンセプトを生かして理想に近づけた歯列咬合を完成させる
そのために第一段階では
硬組織に変化をもたらすような機能矯正装置を使用していただくことがほとんどです。
成人機能矯正を行います。
この方法ではその人の顔立ちは「より自然になる」ので別人にはなりません。
いわゆる非抜歯矯正は6番を後方に押し下げることが多いのでまた別の変化が起こりますが機能矯正とは治り方が全く違います。
何を選択されるかは患者さんのご希望次第です。
この記事の目的は抜歯をしたときには何が起こるかということを皆さんにお知らせするのが目的ですので、それを選ばれるか選ばれないかは皆さんしだいということになります。
ちなみに機能矯正後はこのように変化します。
ご参考まで。
当院の機能矯正治療(矯正歯科)の詳細はコチラ
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