最近の症例ご紹介

最近終了した症例をご紹介させていただきます

最近終了した機能矯正症例のご紹介をさせていただきます。

ただコンプライアンスがありまして今回は模型だけのご紹介とさせていただきますことをご了承ください。

 

機能矯正ってどれくらい治るの?

実際奇麗に並べたいと思ったら抜くしかないんじゃないのっと思っておられる方も多いのではないかと思います。

 

日々治療に当たっていてどうしても抜かなければならないと思ったケースはほとんど記憶にありません。

日本人の場合不正咬合の原因はほとんどの場合顎骨の成長不足なのです。

ですから抜歯をして歯列を小さくすれば歯は並ぶのですが

小さな顎にさらに小さな歯列というダブルパンチになってしまい

それ故全体の機能バランスが崩れ

当院の新患の患者さんのおよそ5パーセントが抜歯矯正の再治療という事態になるわけです。

ちなみに

 

抜歯矯正の再治療はどうするの

 

かというご質問を受けることがあるのですが

結局は抜いたスペースを取り戻すということが大前提になります。

したがって抜いてしまった歯の部分は何らかの補綴処置が必要となります。

補綴の方法は主にブリッジかインプラントということになります。

以前抜いたスペースを取り戻すのが嫌という患者さんがいらっしゃいましたが

残念ながら治療をお断りいたしました。

抜歯がすべての場合で不要ということではありませんが

要はどのような機能的バランスがその患者さんにとって一番良いのかを探りあて

それに向かって治療を進めるということだと思っています。

さて最初のケース

極端な狭窄歯列です。

 

ひどい上顎前突でお口が閉じない状態でした。

特に上顎小臼歯間の狭窄がひどくこのまま育ってしまったら

と思うと背筋が寒くなりました。

このケースは典型的で大人になって成長が終わってしまってから

小臼歯を抜歯しても治せないのははっきりわかると思います。

それでは治療終了後はどうなったでしょう。

小臼歯間の拡大を行うというのが治療の主眼でした。

ただし単純な拡大床を使ってはいけません。

あくまでその人の持っているポテンシャルを引き出すというのが

治療を成功させるポイントです。

狭窄歯列を治すことによって押し出されていた前歯が口唇の力で押し戻されて

自然に位置で噛むようになりました。

下顎はほとんど拡大していませんが

上顎の軛が取れたことによってちょうどよいところに落ち着きました。

ワイヤーも使いましたが側方歯にはブラケットを着けない

ユーティリティアーチだけで治すことができました。

 

それでは次のケースです

咬合面からみると上顎3番下顎右3番が小臼歯に押し出されているようにも見えます。

ここから見ると第一小臼歯4本抜けば簡単に治りそうな感じもします。

横から見るといかにも寸詰まりの歯列です。前歯が立ちすぎているというのも治したいというご希望でした。

歯列に拡大は必要ないようです。

さてどうしますか。

このように治りました。

この方を分析すると所謂上顎骨発育不全だったわけです。

したがって当初の治療は上顎の前方けん引を実施しました。

典型的な抜歯禁忌症例です。

確かに抜歯をすれば歯は並びやすくなります。

しかしそもそもの原因が顎骨が小さいために起こっているわけですから

それをさらに収縮させるような治療をしてはいけないということです。

これは元々リテーナー制作用の模型ですからあまり良い模型ではありません。

ブラケットが着いた状態で印象をとって技工所で削って作ってもらっているからです。

申し訳ありません、これでお願いいたします。

歯列の大きさ前歯の角度などが自然に治っているのがこの模型でも観察できると思います。

口腔内が広くなったことによりいろいろよくなったと患者さんは大変喜ばれておりました。

この方は後半治療で全歯にブラケットを装着しました。

治療期間は1年11か月当初の印象よりかなり早く治りました。

最後に

さて、最近は公開することを前提に資料を集めていないので

お見苦しい写真であったことをお詫びいたします。

しかしながら機能矯正の効果はお分かりになっていただけたかと思っております。

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